
おせち料理とは、一年の始まりをお祝いするためにお正月に楽しく食べる日本の伝統文化です。何日も前から材料の買い出しや仕込みをし、元日には美しくお重に詰められて、お正月の食卓を飾るのです。おせち料理の「おせち」とは、「御節句」の略で、奈良時代に日本に伝わったと言われています。全ての料理を「御節句」と言っていましたが、江戸時代に御節句が庶民の生活に取り入れられるようになってから、お正月に用意した特別な料理を「おせち料理」と呼ぶようになりました。
料理を重箱に詰めて重ねるのは「おめでたいことを重ねる」という願いが込められていますが、正式な段数は「四段重」になります。ひとつめの重は「祝い肴」ということでお酒のおつまみになるような料理が並べられます。ふたつめの重には「口取り」ということでお菓子のような甘い料理を並べます。そして3つめの重には「焼き物」ということで、魚など海の幸を焼いた料理、4つめのの重には「煮物」ということで、野菜を煮たものや山の幸などが詰められます。
他には、家族が一年「まめ」に働けますようにという願いをこめ「黒色」を詰め、江戸時代に田んぼの高級肥料として、ごまめの材料である片口いわしが使われたことから、豊作祈願という意味がこめられた「たつくり」と、「腰が曲がるまで元気に長生きできますように」という願いをこめた「海老」、大切な文書や絵の巻物に似ているということで、知識が増えるように、という願いがこめられた「伊達巻」などが詰められて色どりを添えています。おせちのことならこちら
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